MENU
ドクターインタビュー

ドクターインタビュー

「足が痺れて痛い!」
その神経痛、手術で治るかもしれません。
~腰部脊柱管狭窄症について~

「足が痺れて痛い!」その神経痛、手術で治るかもしれません。~腰部脊柱管狭窄症について~

脊椎・脊髄センター長水野 正喜

足や手のしびれるような痛み、どんな病気が疑われますか?

手足がしびれて痛い場合、当科としては腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアといった病気が疑われます。腫瘍の場合も稀にあります。あとは、神経炎とか、末梢神経の障害によって出てくる場合もあります。なので末梢神経が影響を受ける糖尿病、足などの血管の閉塞性動脈硬化症などが原因となっている場合もあり、鑑別は必要になります。

診断のために、どんな検査を行いますか?

検査はMRIが中心となりますが、手術する人にはCTもとります。手術前や、なかなか診断がつかない人には1泊2日の検査入院をしてもらって、脊髄造影検査を行っています。一般的な検査は寝て撮影する検査なので、運動の要素が加わっていないのですが、脊髄造影の場合は普段の生活姿勢が見られる検査です。症状があるのにMRIで判別がつかない場合に有効です。また、上から下まで全ての脊髄を一度に調べたい場合にもう、脊髄造影検査で調べるという方針にしています。

腰部脊柱管狭窄症とはどういった病気ですか?

骨の中には“脊柱管”という神経の入れ物があるのですが、その入れ物が骨や靱帯によって後ろから押されて狭くなってしまっている病気です。上記の症状のほかに、腰痛が主な症状として出てくることがあります。
主な原因は加齢ですが、重たいものを持って頑張っている人もなりやすい病気です。自然治癒は見込めない病気ですので、治療が必要となってきます。

どんな治療がおこなわれますか?

まずはコルセットやお薬による治療をしていきます。この病気に保険医療として使えるお薬に「リマプロスト(アルファデクス錠)」という飲み薬があります。
お薬で治療をしても効果ない場合や、2〜3ヶ月経っても症状が続く場合は、手術が必要になります。あくまで手術は最終手段であり、当院では病院全体での総合的な治療が行われています。

手術を決めるポイントはありますか?

「圧迫をとって手術でよくなるという病態があるか?」ということです。手術の必要性は患者ごとに異なり、症状や神経の圧迫状態、健康状態や年齢を考慮して、個別の治療を検討します。若いからといって必ずしも手術が適しているわけではありませんし、逆に、仕事に早く復帰したいからと早めに手術する場合もあります。初診時点で手術目的で紹介されてきていることもありますが、具体的な治療方針は患者との相談で決定するようにしています。手術をするとなった場合、負担がなるべく少なくなるよう当院では低侵襲な手術を心がけています。

低侵襲な手術とはなんですか?

できるだけ傷を大きくしないとか、悪い所をとるときに組織を傷つけないということを目標にした手術です。傷が小さく、痛みが早く和らぎ、入院期間が短縮され、日常生活へ早く復帰することが期待できます。
具体的な術式としては、内視鏡や顕微鏡、外視鏡手術が挙げられます。脊髄内視鏡は、筒を用いて内視鏡手術を行う方法で、技術がまだ成熟していないため、限られた症例に適しています。顕微鏡手術や、カメラを使ってモニターで手術を進行させる外視鏡手術は、安定性があり長時間の手術に向いています。

手術となった場合、治療の流れを教えて下さい

手術となった場合には手術日程を決めます。脊髄造影検査を行っていない場合は、先に1泊2日の検査入院で検査してもらいます。その後、手術目的に再入院し、術後は約10日〜2週間の入院が基本です。リハビリが必要な場合は1週間単位で追加されることもありますが、適応や手術内容からして、上手く治るかを見極めていけば、1週間や10日で皆さん良くなって帰ることができるのではと考えています。手術の大変さや回復にかかる時間は患者により異なりますが、手術範囲が広い場合、回復には若干の時間がかかることもあります。年齢が上がると他の健康問題のリスクも増えるため、その点も考慮する必要があります。

最後に、読者へ一言メッセージをお願いします。

主な治療疾患
首から下の神経の疾患を専門にしています。
・脊椎脊髄疾患  ・脊髄損傷
・椎間板ヘルニア  ・脊椎の骨折
・頚椎症 ・脊髄周辺の腫瘍
・腰部脊柱管狭窄症
インタビュー医師紹介

平成元年(1989 年)3 月に三重大学医学部を卒業し、平成 8 年(1996 年) 8 月から脳神経外科専門医として、脊髄脊椎疾患を中心に手術を担当してい る。日本脊髄外科学会の理事を務めており、脊髄外科指導医として、学術活 動、後進の指導にも従事。よく通る声で、ていねいに説明することを意識しています。

※文中に記載の組織名・所属・内容等は、2023年12月時点のものです。

他の記事を見る
  • 「足が痺れて痛い!」その神経痛、手術で治るかもしれません。~腰部脊柱管狭窄症について~

    脊椎・脊髄センター長 水野 正喜

    「足が痺れて痛い!」その神経痛、手術で治るかもしれません。~腰部脊柱管狭窄症について~

  • ドクターインタビューテスト記事③

    テスト診療科③ 山田 太郎

    ドクターインタビューテスト記事③

  • ドクターインタビューテスト記事②

    テスト診療科② 山田 太郎

    ドクターインタビューテスト記事②

  • ドクターインタビューテスト記事①

    テスト診療科① 山田 太郎

    ドクターインタビューテスト記事①

  • 診療時間のご案内

    平日午前診/9:00〜12:00
    午後診/14:00〜17:00

    休診日土・日・祝日

    ※泌尿器科、救急患者の受入れ、紹介状を持参される場合に一部の診療科は
    鈴鹿回生病院で診察を行っています。

  • 面会時間のご案内

    新型コロナウイルス感染症に対する、
    感染防止対策として入院患者さんの
    面会を中止しておりましたが、
    制限のもと面会を再開いたします。
    引き続き、院内感染防止のため
    ご理解ご協力をお願い申し上げます。
    詳細はこちらからご確認ください。