インタビュー医師紹介
外科部長 外科医
2002年3月三重大学医学部卒業。
日本外科学会専門医・指導医、日本消化器外科学会専門医・指導医・消化器がん外科治療認定医、日本消化器病学会専門医・指導医、日本内視鏡外科学会技術認定取得医(消化器、一般外科(胃))、検診マンモグラフィー読影認定医、da Vinci Console Surgeon Certificate[※ダヴィンチ執刀医認定証]
TEL
救急医療
更に身体に優しいがん手術を目指して。
”手術支援ロボット:ダヴィンチ”

外科 部長大倉 康生
私は、常にきれいな手術を行いたいと考えています。そのために腹腔鏡システムの進歩や手術技術を高めることをおこなってきましたが、腹腔鏡手術での限界を感じていました。ダヴィンチはその限界を乗り越えられる機能があり、今後はロボット手術が手術の中心になっていくと考え、導入をおねがいしました。ダヴィンチを導入することで、消化器外科手術の精度を上げ、地域の患者さんが最先端治療を受けられるようになるというメリットもあります。
ダヴィンチ手術を行うには認定資格を取得し、トレーニングを積む必要があり、医師だけではなく、看護師、臨床工学技士と一緒に研修を受けて導入に至りました。また、腹腔鏡手術での経験が必要で、学会の指針では手術チームに日本内視鏡外科学会技術認定取得者がいる必要があります。私は2015年に腹腔鏡下胃癌手術で認定取得していたため、今回の導入が可能となりました。
※「ダヴィンチ」は手術支援ロボットで、医師が専用コンソールからお腹の中の立体画像を見ながら、ロボットを操作して手術を行います。手の動きを正確に再現し、3D映像で細部まで確認できます。名前はレオナルド・ダヴィンチの精密な技術にちなんでいます。
「腹腔鏡手術」はお腹に小さな孔を数個あけて、そこからカメラや鉗子をいれて行う手術です。従来おこなわれていたお腹に大きな傷をあけて行う「開腹手術」と比べて、傷が小さいこと、痛みが少ないことから、からだに負担(侵襲)の少ない患者さんに優しい手術(低侵襲手術)と言われており、はやく退院ができるなどのメリットがあります。

腹腔鏡手術には別の利点として拡大視効果があります。カメラが臓器に近寄って見ることができるため、微細な血管や神経を確認することが可能です。手術技術が向上すると出血がほとんどなく、きれいな手術がおこなうことができます。そのような手術を受けられた患者さんは、お腹の中の炎症も少ないため、術後に発熱することもなく、はやく日常生活にもどることができます。
ダヴィンチ手術は腹腔鏡手術の延長というイメージです。腹腔鏡手術ではお腹の孔からまっすぐの鉗子を挿入して、直接手術をおこないますが、ダヴィンチ手術は遠隔でロボットのアームから鉗子を挿入して手術を行います。
良性疾患では胆石症や胆嚢炎、急性虫垂炎、鼠径ヘルニアが多いです。それ以外にも腸閉塞や、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などもおこなっています。緊急手術でも適応となります。
悪性疾患(がん)の中では胃癌や大腸癌に対し多くおこなっています。また、部位や大きさなどによりますが肝腫瘍(肝臓癌)や膵腫瘍に適応となることもあります。
ダヴィンチ手術は、現在は大腸癌患者のみ対象としています。患者さんの状態によっては適応外になる場合もあります。今後は胃癌にも導入を予定しています。
ダヴィンチの機能はたくさんありますが、従来の腹腔鏡手術よりも優れている点をあげると、手ぶれ補正機能、モーションスケール機能、多関節機能があります。
■手ぶれ補正機能はビデオカメラなどでもありますが、手先の震えが鉗子に伝わらない機能です。どんなに鍛錬を積んでも、細かな操作では手ぶれが生じることがあります。繊細な操作ではカメラや鉗子がわずかでも動くことで手術に影響がでます。ダヴィンチではこの機能があることで、より繊細な操作を行うことが可能となります。
■モーションスケール機能は動かした手を3cm動かすと鉗子が1cm動くという機能です。より精細で正確な操作を可能とすることができます。
■多関節機能は手と同じように鉗子が曲がる機能です。腹腔鏡手術の鉗子は先端が動きますが曲げることが出来ないため、臓器に当たって思うところに行かないことがあります。ダヴィンチの関節は人間の手首以上に曲がる関節があるため、自由に鉗子操作ができるようになります。
ダヴィンチの手術は、自分が小さくなって患者さんのからだの中に入って手術する感じといわれていましたが、実際に手術をおこなっていると本当にそのとおりだと感じました。
ダヴィンチ手術では出血や炎症が少なく、従来の腹腔鏡手術や開腹手術にくらべると発熱もほとんどなく、早く回復されるイメージがあります。
癌の手術においては合併症や炎症が高いと再発する可能性が高くなるという報告がありますので、ダヴィンチを用いて、きれいな手術をすることで癌の再発するリスクを減らすことができればと期待しています。
ロボットがあればだれでも同じ手術ができるわけではありません。他の手術と同じように、医師もトレーニングを積んで技術を磨く必要がありますが、ダヴィンチ手術は他の手術に比べて手術手技の向上が早いとの報告があります。最近、消化器外科医が減少しているとのニュースもありますので、若い医師にも最先端の技術を身につける機会を得ることで、地域の外科医を育てていきたいと考えています。
今後、ダヴィンチ手術が普及することで、高いレベルの手術がおこなわれるようになり、手術の合併症なども減ってより安全に手術がおこなわれるようになることが期待されます。
また、手術用ロボットの機能は今後さらに発展することが予想されますので、より安全に・よりきれいな手術が行えるようになると考えています。

当院ではダヴィンチ手術に限らず、腹腔鏡手術・開腹手術でも安全できれいな手術をおこなうことを目指しています。手術するかどうかも含めて、気軽に相談してください。
外科部長 外科医
2002年3月三重大学医学部卒業。
日本外科学会専門医・指導医、日本消化器外科学会専門医・指導医・消化器がん外科治療認定医、日本消化器病学会専門医・指導医、日本内視鏡外科学会技術認定取得医(消化器、一般外科(胃))、検診マンモグラフィー読影認定医、da Vinci Console Surgeon Certificate[※ダヴィンチ執刀医認定証]
・胃癌 ・大腸癌
・胆石、胆のう炎
・鼠径ヘルニア
・虫垂炎 ・急性腹痛 ・腸閉塞
・肝癌 ・膵癌 ・乳癌

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