伝染性単核球症とは、EB(Epstein-Barr)ウイルスが感染することで発症する疾患です。
EBウイルスは、3歳までに約80%の人が初感染を受けますが、多くは不顕性感染に終わります。思春期になってから初感染を起こすと、伝染性単核球症を発症しやすいと言われています。現在日本では患者の届出義務がないため正確な患者発生数は不明ですが、10〜20歳代に多く、不顕性感染者数も考慮すると、感染率は年間10万人当たり約12000人程度であると見積もられています。
一般的に唾液を介して感染し、主な感染経路は接吻であることから、「kissing disease」とも言われます。
※不顕性感染・・・感染しても明確な症状が現れないか、
きわめて軽い症状で経過すること。 |