MENU
鈴鹿回生病院

大腸CT外来

お知らせ
    休診・代診情報
    場所日付曜日種 別担当備考
    休診・代診情報はありません。

    概要

    患者さんへメッセージ

    ・大腸内視鏡検査(以下大腸カメラ)を捕捉する、身体に優しい大腸CT検査(以下大腸CT)を津・鈴鹿・亀山地区として初めて2020年9月から始めました。
    ・大腸癌は国立がん研究センターの2020年9月の発表では、2020年に予測される日本人の癌罹患数の第一位、死亡数の第二位、特に女性の死亡数は第一位と増加しています。
    ・2019年鈴鹿市の癌検診で発見された癌124例中大腸癌は40例と最も多く、市の大腸癌検診の便潜血検査を受けた約10、000人中便潜血陽性者は10%の1,000人で、精密検査である大腸カメラを受けた600人中40人に大腸癌が見つかっています。しかし、残念な事に便潜血陽性者でも残り400人の方は精密検査の大腸カメラを受けてなく、受けていれば更に27人の大腸癌が発見されていた計算になります。
    ・便潜血陽性者の精密検査として大腸カメラとS状結腸カメラ+注腸検査併用が2016年まで薦められていましたが、何れも大量の下剤服用等が必要で、検査時の痛み、辛さ等で敬遠されてきました。
    ・欧米では2008年から大腸カメラを捕捉する目的で大腸CTが大腸癌ガイドラインに記載
    (毎年の便潜血検査と5年毎の大腸CT、10年毎の大腸カメラ)され、大腸癌死亡数が減少、オバマ前大統領も定期的に大腸CTを受けてみえます。
    ・日本では2012年から大腸CTの診療報酬が認められ、2016年5月日本消化器がん検診学会の提言で「精密検査を全大腸カメラで行うことが困難な場合は、大腸CTあるいはS状結腸カメラと注腸検査の併用法のいずれかを実施する」と大腸CTが推奨されています。

    患者さんへメッセージ

    主な疾患

    ・便潜血陽性
    ・大腸癌疑い
    ・大腸ポリープ疑い
    ・便通異常:便秘・下痢
    ・下腹部痛精査
    ・体重減少・腫瘍マーカー高値の精査

    診療内容

    大腸CTの利点

    6mm以上のポリープ発見率90%以上と精度が確立されており、下剤服用量が少なく、検査時間約15分、痛み等の合併症が殆どなく、大腸病変の仮想内視鏡像、仮想注腸像、仮想大腸展開像により、病変の部位、大きさ、深達度、周辺リンパ節腫大等の検索に優れている事が証明されています。

    大腸CTの欠点

    組織生検が出来ない(便潜血陽性者の10~30%が精検必要)、CT被曝(低線量利用により腹部単純CTの1/2~1/3程度)、低い隆起性病変の検出力にやや劣る、経験のある大腸CT技師、読影医(200例以上の読影経験が必要)が少ない。

    大腸カメラの辛さ等にて大腸カメラを拒まれる方、大腸の炎症や下腹部手術既往のため大腸カメラ挿入が困難な方、出血傾向等合併症を有する方、大量の下剤服用を嫌われる高齢者の方等に大腸CTは積極的に利用可能と考えます。

    大腸CTの前処置

    排便状況にもよりますが、検査前数日間身体に優しい下剤を少量服用頂き、検査前日に残渣の少ない電子レンジ対応の検査食と、タギング(便にタグ=標識を付ける)目的に薄いバリウム製剤32mlを毎食後服用、検査当日の朝、下剤180mlを飲用、午後3時からの検査

    大腸CT検査方法

    CT台上で肛門から柔らかく細いチューブを6cm程挿入し、空気より130倍吸収の早い炭酸ガス(腹満感少ない)を自動送気し大腸を拡張させ、仰向き,うつ伏せ等の2方向のCT撮影にてA Iによる大腸の三次元画像を作成し、多数の検査技師、読影医師により大腸病変を解析・読影します。

    ・大腸CTにて手術適応のある大腸癌等の病変が発見された場合、下剤等の前処置が済んでいるため、大腸CT直後の大腸カメラにて組織検査をさせて頂く場合も有ります。
    ・詳細な大腸CT結果報告は、解析に時間が必要で、1週間以内の後日に外来でさせて頂き、大腸カメラにて切除適応の6mm以上の病変等は、後日の大腸カメラを予約させて頂きます。
    ・大腸CTは便潜血陽性の二次精密検査で、組織生検まで施行する三次精密検査の大腸カメラに代わるものではありません。少しでも大腸病変の疑われる方、病変が発見された場合同時に組織検査を希望される方は、積極的に大腸カメラをお薦めします。
    ・大腸CTは、大腸癌検診で便潜血陽性者の精密検査率の向上、大腸カメラ等の処置を必要とする大腸疾患の早期発見、大腸カメラ医の疲弊・不足回避等であり、大腸精密検査の選択肢として、大腸カメラと大腸CTが並んでで説明される時代と考えます。

    診療実績

    ※表を横にスクロールしてご覧ください。

    日時 場所 人数
    外来 毎週水曜日・金曜日
    午後2時~
    鈴鹿回生病院附属クリニック内科外来 -
    検査日 毎週火曜日・木曜日(金曜日)
    午後3時~
    放射線CT室 2~3名

    ※大腸カメラ挿入不能時、下剤等の前処置がされており、CT室の空き状況をみて、 大腸カメラ当日の大腸CTも考慮します。
    月20名前後、年間200名前後を目標にしております。

    2020.12
    大腸CT検査・外来担当:山碕芳生

    医師紹介

    山碕 芳生

    山碕 芳生
    • 主な専攻分野

      消化器外科

    • 所属学会・資格等

      マンモグラフィ読影資格、乳腺超音波読影資格、ピロリ菌感染症認定医

    • ひとこと

      食生活の欧米化により罹患数の一番多い大腸癌発見を目的に、便潜血陽性者、大腸カメラを拒否される方に対しても比較的簡易な精検方法である大腸CT検査の普及と啓蒙に尽力していきます。

    外来担当医表

               

    附属クリニック

    ※表を横にスクロールしてご覧ください。

    午前
    午後 特殊外来 山碕
    • 診療時間のご案内

      平日午前診/9:00〜12:00
      午後診/14:00〜17:00

      休診日土・日・祝日

      ※泌尿器科、救急患者の受入れ、紹介状を持参される場合に一部の診療科は
      鈴鹿回生病院で診察を行っています。

    • 面会時間のご案内

      新型コロナウイルス感染症に対する、
      感染防止対策として入院患者さんの
      面会を中止しておりましたが、
      制限のもと面会を再開いたします。
      引き続き、院内感染防止のため
      ご理解ご協力をお願い申し上げます。
      詳細はこちらからご確認ください。